植物栽培を楽しむ為の「富貴蘭栽培方法」(富貴蘭編)
富貴蘭の栽培場所について
富貴蘭の多くは自然界では「やや日陰」に着生しています。
よって、日が強すぎたり長時間「日」に当てますと「葉焼け」したり
「枯れ死」したりしてしまいます。
品種によっても日の採り方が違うので
すべて「やや日陰」で栽培すべきではないかもしれません。
「葉焼け」や「枯れ死」を防ぐ為にも
「やや日陰」で栽培するのが無難なのです。
季節別栽培場所について
冬〜春の栽培場所
日の当て方は季節によって違います。
11月から5月初めまでは「日に当てて栽培」しても傷まないと思います。
この季節は当店でも「よく日に当てて栽培」しています。
富貴蘭の多くは着生蘭なので温暖な場所好まれますが
冬季はどうしても気温が下がってしまうので
「最低温度3度程度が確保できる無加温室」
「屋内管理」で越冬します。
春〜秋の栽培場所
5月中旬から10月までは紫外線が強いし、
7月〜9月までは気温も高いので植物管理には注意が必要です。
80%〜90%ほどの遮光が必要となります。
富貴蘭の水やり方法
冬〜春にむけての水やり方法
潜水時期も季節によって水を与える時間が変わります。
11月〜6月位までは午前中に与えてします。
時間の都合上厳しい人は午後でも構わない。
冬季の水やりの注意としては「凍結」です。
水が冷たい場合や微温湯で水を与えた場合は
凍結しやすくなります。冬季の水やり頻度は極端に少なく
「月1回」程度でもいいと思います。
月に1度、午前中に20度程度の
ぬるま湯を鉢がたっぷり濡れるまで与えます。
3月から気温が上昇しますので
水苔の乾燥に注意してください。
寒い時期から急に冷水を与えますと
植物は傷みますので注意が必要です。
3月の水やりの頻度としては
「水苔」が乾燥した状態でかつ
水苔を触ってパリパリしている状態であること。
潜水する際は浸かりすぎず、
水苔を触って少し湿っているぐらいにしておく事が望ましいです。
外で栽培している場合は雨が降った日は
水やりをしない方が望ましい。
4月中旬から5月下旬の水やりについて
寒かった冬季と比べて植物も気温が上昇することで
成長が活発化します。水やりの頻度も冬季と比べて
与える回数が増えます。
与えるタイミングとしては
・水苔が乾いている
・雨を除き、月に2〜3度程度
栽培場所によって水苔が乾く状態も変わってきます。
上記以外の適正頻度もある。
栽培環境も様々なので模索しながらやるのも手です。
6月〜10月の水やりについて
気温が上昇し、植物管理が難しい季節。
枯れ・根腐れが起きやすく水をやりすぎることでの
「蒸れ」も心配となります。
基本的に日中は気温が高い為に
水をやっても夜間には乾いてしまいます。
なので暑い季節の場合は、
「夕方〜夜間」に行うのが望ましいです。
午前中・日中に水やりをやらないのは
蒸れを起こすのを防ぐ事となるので
暑い季節は上記のようにするといいでしょう。